人形の片付け方法と処分の仕方

5月人形

五月人形は綺麗な状態で長持ちさせるために、片付ける時期や収納方法を考える必要があります。できれば5月中旬から下旬までには、片付けたほうが良いでしょう。なぜなら梅雨時期に入ってしまうと、箱に湿気が入り込むためカビが生えてしまう可能性があります。晴れた日に、櫃の中にきちんと入れて、温暖差がなく風通しの良い場所にて保管することが大切です。さらに収納の際には、埃を綺麗に取り除いて虫が発生しないとうに気を付けましょう。防虫剤を入れるときは、衣服用ではなく人形用を使用します。また、子供が大きくなって五月人形の役目が終わったときには、ゴミとして処分するのではなく社寺で行われている人形供養などに出すと安心です。

子供のお守りとして力を授かる

5月人形

鎌倉、室町時代には、武家では鎧や兜を5月に出して、風に当てて乾燥させることが多かったです。これは大切な武士の道具が湿気のせいで傷んだり虫に食われたりしないためです。五節句のひとつである端午の節句にこのように鎧や兜を外に出して飾る風習が、いつしか現在のような男の子のお祝いになりました。男の子が元気にすくすくと育つように、五月人形を飾ります。言うなれば人形は子供の見守りです。病気や事故災害などの厄に遭わないようにとの願いが込められた行事になります。五月人形のその逞しく凛々しい姿は、まさに子供の理想的な姿と重なるでしょう。女の子のための美しい雛飾りと並んで、男の子の場合はかっこいい五月人形が飾られます。人形から得られるパワーはこの上ないものなのです。